パソナの中抜き記事を見て
そもそもなんでこのようなことが起きるのか。
そもそも、なんで下請け構造が出来上がるのか?
下請け構造ができる原因は、時限的でかつ大きな組織運営を行える企業は、日本に何社あるのか?ということでしょう。
通常の業務では想定しない大規模なコールセンター業務になると、1社だけでは賄いきれず当然複数会社の人員を使うことになります。しかし、先導が複数いると、役所が対応しきれないため、先導を1社にして、その下にぶら下げる形が簡単になります。(複数社の契約だと入札が面倒になるということもあるでしょう。)
役所がヘッドで各コールセンターを回すのが効率的ではあるでしょうが、役所にそういうスキルを持った人がいないでしょうし、こういう形態にするのは合理的だと思います。
変だなと思ったこと
でも、このニュースを見ると、パソナの下請けはエテル一社だけのようです。
複数の運営会社があったうちのエテルであれば、上の理論で成り立ちますが、今回は逆に、
の流れのようです。
これだと、業務集約とコスト削減の結果に見えますね。当然コールセンター要員が確保できないので、まとめて運営することで効率改善を図ったと説明したのだと思います。
- パソナが営業をして、運営をエテルに任せた
- エテルは、契約通りに運営しなかった
となってくると、パソナはどういう契約を各市町村とやったのか?エテルとパソナはどのような契約を結んでいたのか?という点になってくるでしょう。
他に考えられる点は、エテルがなぜ自治体と契約しなかったのか?という点ですが、営業力がない、入札資格がないというような点が考えられます。
今後の見通し
おそらく、色々わかる前に風化してニュースにもならなくなり、お金だけ返金して終わりになるでしょう。
パソナとしては、エテルが契約通り履行しなかったという説明で終始し、エテル側は今後公的機関などの入札や企業からの直接指名はもらえず、下請けの状況が継続すると思われます。
企業でも、こういうところをわざわざ直接採用する必要はないですよね。