ニュースなどの感想・コメント

ニュースなどで感じたことを書いていこうと思います。

インデックス投資はよくない投資方法なのか

なぜこの記事を書いたのか。

S&P500の投資は危険という動画で話題だったからですね。

 

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検証ポイント

S&P500や日経平均株価などのインデックス投資は実際のところどうなのかを考えてみようと思います。

検証前のポイント
  • コスト
    • インデックスはETFやファンドはコストが発生するため、個別銘柄単体よりも費用は発生する。
  • インデックス投資と個別株投資の良し悪しをどう考えるか。
    • インデックスの騰落率に対して、個別銘柄の騰落率が良い銘柄の比率を確認する。
    • つまり、インデックスの1年間リターンが3%であった場合、3%以上のリターンがある銘柄がどれぐらいあるのかをみてみます。
    • 極端な話、インデックスを構成する数銘柄で大きなマイナスのものがあり、大半がプラスの場合、インデックスよりも個別株を選んだ方が良かったという結論が出てくるのではないかという目論見です。

インデックスについて

S&P500について(wikiより)

スタンダード・アンド・プアーズ500種指数英語Standard & Poor's 500 Stock Index)とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数である。本名称は情報の商品名であり、同社の登録商標である。

ニューヨーク証券取引所NYSE MKTNASDAQ上場している企業の中から代表的な500社を選出し、その銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。なお、社数は500社だが、1つの企業の銘柄で議決権の有無などによる複数のクラスがある場合は、銘柄数が500より多くなる場合がある。本指数はアメリカ合衆国企業の株価指数であることを意図しており、上記の証券取引所の上場銘柄であっても、アメリカ企業でないと判断された銘柄は本指数の対象外となる。

時価総額加重平均型株価指数(じかそうがくかじゅうへいきんがたかぶかしすう)は株価指数の算出方式の一つ。組入銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求めるものである。世界の多くの株価指数がこの方式を元に、浮動株の時価総額で計算した浮動株基準株価指数を採用している。

TOPIXと同じ算出方法で、ダウジョーンズ平均株価や日経平均株価とは異なる。

検証

都合がいいデータセットを見る蹴るのが面倒だったので・・。

2022年のS&P500指数のトータルリターンはマイナス18.11%、7社を除くとマイナス6.81%でした。

2022年通年では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回り、値上がり銘柄数は139銘柄(平均上昇率は22.21%)、値下がり銘柄数は363銘柄(平均下落率は24.58%)でした。10%以上上昇した銘柄数は93銘柄(平均上昇率は30.94%)、10%以上下落した銘柄数は283銘柄(平均下落率は30.02%)でした。2022年通年で41銘柄が25%以上上昇し、162銘柄が25%以上下落しました。 

https://media.rakuten-sec.net/common/dld/pdf/d4e3c2159488aedcd2560d30cbd5612e.pdf

続いて2023年度

2023年のS&P500指数は24.23%上昇し、配当込みのトータルリターンは26.44%でした。これは2022年のマイナス19.44%(同マイナス18.11%)の下落分を回復したことになります。

2023 年には値上がり銘柄数が 322 銘柄、値下がり銘柄数が 179 銘柄となり、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回りましたが、2022 年には値上がり銘柄数が 139 銘柄、値下がり銘柄数が 363 銘柄だったため、過去 2 年間では値上がり銘柄数が 213 銘柄(30%以上上昇した銘柄数は 78 銘柄)、値下がり銘柄数が 286 銘柄(30%以上下落した銘柄数は 74 銘柄)となり、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回りました。

マーケット分析レポート S&P 500 2024年2月 - マーケット・コメント | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

結論

2年分しかみていませんが、ざっとみても、全部の銘柄が値上がりすることはなく、2年通してみても値上がりが213銘柄、値下がりが286銘柄となっています。

適当に選ぶと半分以上の確率で値下がりする結果ですね。

当然30%以上値上がりした銘柄は78銘柄あるので、目利きできるのであれば当然そちらを買ったほうがいいのは分かります。しかし、それができるかどうか難しいのでインデックスに向かうわけであり、結論最高のリターンは出ませんが、悪くない手法だという結論になると思います。

一方で、自身の相場観で特定のセグメントに将来性が見えるのであれば、そのセグメントを対象としたファンドないしは個別株を買う方法はアリだと思います。